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SGW(セキュリティゲートウェイ)とSFDについて

Q1. SGW(セキュリティゲートウェイ)とは何ですか?

一言でいうと、SGWは「診断機からECUを守るためのセキュリティゲート」です。

SGWがしていること

  • ・不正なアクセスや誤操作から車両を保護する
  • ・コーディングやアダプテーションなどの作業を制限する

SGW(Security Gateway)は、車両の電子制御ユニット(ECU)へのアクセスを保護するための 「セキュリティのゲート」です。外部からの不正アクセスや誤操作を防ぐため、 診断機からのコーディング・アダプテーションなどの操作を制限する仕組みです。


SGWが装備された車両では、次のような制限が発生することがあります。


  • ・診断機で実行できる作業が大きく制限される
  • ・ECUリセット/サービスリセット/学習値クリアができない場合がある
  • ・故障診断やメンテナンス作業に支障が出ることがある

主に FCAグループ(FIAT/ALFA ROMEO/JEEP/CHRYSLER など) の車両で採用されています。

Q2. SFDとは何ですか?(Volkswagenグループ)

SFDは、Volkswagenグループ車の「診断・コーディング作業にロックをかける仕組み」です。

SFDのポイント

  • ・オンライン認証が必須のセキュリティ機能
  • ・ロック解除しないと一部の作業が実行できない
  • ・Volkswagen/Audi/Skoda/SEATなどで採用されている

SFD(Schutz der Fahrzeug Diagnose)は、Volkswagen/Audi/Skoda/SEATで採用されている セキュリティ保護機能です。SGWと同様、車両の安全性を確保するため、 診断機からのコーディングやアダプテーションを制限します。


SFDの主な特徴は次のとおりです。


  • ・セキュリティロック解除にはオンライン認証が必須
  • ・SFDロックを解除しないと一部の作業を進めることができない
  • ・診断機メーカー側に、SFDロック解除機能への対応が求められている
Q3. Mercedes-Benzのセキュリティ保護(FBS4)はSFDと同じですか?

似ていますが、仕組みと運用はSFDとは異なります。

Mercedes-Benz側の主な仕組み

  • FBS4:222系以降のモデルで採用されているイモビライザー/アンチセフト関連の仕組み
  • DOIP(Diagnostics over IP):一部のEクラス/Cクラスなどで採用される通信方式

Mercedes-Benzもセキュリティ保護を行っていますが、仕組みはSFDとは異なります。 代表的なものとしては、上記のような方式があります。


VWのSFDのように「認証すれば自由に操作できる」というタイプではなく、 多くの作業で メルセデス純正診断機が必須 となる点が大きな違いです。

Q4. なぜSGWやSFDがあると整備作業ができなくなるのですか?

最大の理由は、「車両を不正アクセスや改ざんから守るため」です。

セキュリティ強化により影響を受ける主な作業

  • ・オイルリセットやサービスリセット
  • ・コーディング・アダプテーション(設定値の変更)
  • ・ADASキャリブレーション(エーミング作業)
  • ・ECU交換後の初期設定や学習作業 など

SGWやSFDは、車両を守るために導入されている仕組みですが、 その結果として一般的な整備作業にも影響が出るようになりました。


上記の作業がそのままでは実行できず、ロック解除や純正診断機が必要になるケースが増えている のが現状です。

Q5. どうやってSGWやSFDを解除すればいいですか?

メーカーや車種によって、解除方法が異なります。

代表的な3つのパターン

  • ・VWグループ:SFD対応(オンライン認証+6桁コード)
  • ・FCAグループ:SGW対応(公式APIと連携した解除サービス)
  • ・Mercedes-Benz:FBS4/DOIP対応(純正診断機でのみ実行可能な作業が多い)

VWグループ(SFD対応)

Autelタブレットでは、オンライン認証を利用して SFD ロックを解除できます。 一般的な流れは次のとおりです。


  • ・Security Access(ログイン)を実行
  • ・トークン認証を行う
  • ・発行された6桁コードを入力してアンロック

詳しい手順は、Sonic Drive の SFDアンロック操作ガイド にまとめています。


FCAグループ(SGW対応)

Autelでは、FCA公式APIと連携したSGW解除サービスにより、 オンライン経由でロック解除が可能です。適切なライセンスと手続きにより、 通常の診断・サービス作業を行えるようになります。


Mercedes-Benz(FBS4/DOIP対応)

FBS4やDOIPが関係する作業の多くは、Mercedes-Benz純正診断機でのみ実行が可能です。 Autelタブレットでは、故障コード読取やライブデータ確認など一部の診断機能に限定されます。

Q6. Sonic Driveではどんなサポートをしていますか?

Sonic Driveでは、「診断機の販売」だけでなく、SGW/SFDまわりの運用サポートも行っています。

主なサポート内容

  • ・Autel正規代理店としての SGW/SFD 解除サポート
  • ・VW/Audi向け SFDアンロック操作ガイドの提供
  • ・FCA向け SGW解除サービスのご案内
  • ・Autelタブレットの推奨設定・更新(TCP)に関するアドバイス
  • ・現場で作業が進まない場合の原因調査・個別相談

技術的なご質問や個別案件も、お気軽にお問い合わせください。整備工場様ごとの状況に合わせて 最適な方法をご案内いたします。

▶ 詳しい技術解説・現場レポートはこちら:
SGW(セキュリティゲートウェイ)/SFDの仕組みと解決方法【技術解説記事】

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