2025.09.22
【お知らせ】SGW(セキュリティゲートウェイ)とSFD、その仕組みと解決方法
最近多く寄せられるご質問にお答えするコーナー 「SGWやSFDをもう少しわかりやすく説明してほしい」
日頃よりソニックドライブをご利用いただきありがとうございます。
すでに弊社では SFD(Volkswagenグループ)やSGW(FIATグループ)への対応サービス をご案内してまいりましたが、整備工場様からは
●そもそもの仕組みや制約が分かりづらい
●もっと簡単に説明してほしい
という声を多くいただいています。
そこで本記事では、改めて SGW/SFDの基本的な仕組み と、整備現場でどのような影響があるのか、そしてその解決方法についてまとめました。
SGW(セキュリティゲートウェイ)とは?(FIATグループ)
SGWとは、FIATグループ車両を中心に導入されている セキュリティ機構 です。
車両の電子制御システムを外部から不正アクセスや改ざんから守るために設定されており、認証されないツールでは機能制限がかかります。
主な制限例
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●故障コード消去ができない
●サービスインターバルのリセットが不可
●一部のアクティブテスト・初期化が制限される -
診断機を接続しても「データ閲覧はできるが操作はできない」という状態になるケースが多いのが特徴です。
SFD(セキュリティ機能付き診断)とは?(Volkswagenグループ)
Volkswagenグループでは、SGWに相当するセキュリティ機構として SFD(Schutz der Fahrzeug Diagnose) が採用されています。
こちらも目的は同じく「不正アクセスの防止」であり、未認証の診断機では特定操作に制約がかかります。
制限の内容はSGWと近似しており、コード消去・サービスリセット・コーディング作業 などに影響が及びます。
Mercedes-Benzのセキュリティ証明書方式
Mercedes-Benzでは、2019年以降のSクラス(223型)を皮切りに、順次フルモデルチェンジやマイナーチェンジを経たモデルから、メーカーサーバーを介したセキュリティ証明書の取得 が必須となっています。
この証明書に基づいて各ECU(ユニット)の設定変更や再設定が可能になります。
2024年初頭の段階では、主に DOIP(Diagnostics over IP)プロトコルを採用したモデル が対象で、具体的には以下の車種が含まれます。
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●Sクラス(223)
●EQS / EQE
●Cクラス(206) -
その他、順次対象拡大
なぜ整備現場で問題になるのか?
SGWやSFDはセキュリティ強化という観点では不可欠ですが、整備現場では日常的な作業に支障が出やすくなります。
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●オイル交換後にサービスリセットができない
●故障コードを消去できず、作業完了とならない
●純正ツール以外でのコーディングがブロックされる -
このように「通常の整備作業に直結する不便さ」が現場から多く指摘されています。
解決方法①:Autel SGW/SFD接続サービス
ソニックドライブでは、こうした課題に対応するため Autel製診断機によるSGW/SFD接続サービス をご案内しています。
サービスの特徴
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●メーカー正規の認証手順に基づく安全な接続
●SGWやSFDの制限を解除し、通常通りの診断・サービス作業が可能 -
導入から運用まで、弊社がサポート
👉 詳細は以下の記事でも紹介しています:
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解決方法②:Mercedes-BenzDoIP接続サービス
これらの車両に対しても、弊社が提供するMercedes-Benz専用スキャンツール によって対応が可能です。
まとめ
SGW(FIAT系)やSFD(VWグループ系)は、いずれも「車両セキュリティの強化」という目的で導入されていますが、整備工場様にとっては作業制約となる場面が少なくありません。
ソニックドライブでは、Autel診断機による公式認証接続 やMercedes-Benz専用スキャンツールを通じて、整備現場の効率化と安心したサービス提供を支援しています。
「導入方法を詳しく知りたい」「実際の接続の流れを確認したい」などのご相談も随時承っております。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
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